2009年8月18日火曜日

Word販売差し止め判決について: そもそもソフトウェアの特許って何?

Microsoftに裁判所がWordの販売差し止め命令,XMLに関する特許侵害で

特許の内容は「ドキュメント中にあるメタコードのマップを作成し,分離して格納する。マップはドキュメント中のメタコードのアドレスを示す。このシステムにより一つのコンテンツを異なる形式で表示できる」(特許文書より)というもの。

i4iは,WordのカスタムXMLを含む.XML、.DOCXまたはDOCMファイル(XMLファイル)を扱う機能がこの特許を侵害していると主張している。

Wall Street Journalの報道などによれば,Microsoftは判決を不服とし控訴する方針。

MicrosoftのWordに特許侵害で販売差し止めの判決が出されたそうです。侵害内容は上記の記事に記載されているとおり。こんなもんで特許が取れてしまうんですね。

ここからは私の持論ですが、そもそもソフトウェアの世界で特許として認められるのは、圧縮アルゴリズムや高速処理技術程度であって、データの扱い方やUIデザインで特許が取れてしまうこと自体おかしいと思います。

もちろん、データフォーマットをMS Officeのようにライセンスで販売してもいいですし、UIデザインは意匠権で守られるべき、という点については異論はありません。ただ、意匠権で守られるのは飽くまでデザインであり、UIの操作や機能についてはその範疇ではないと思っています。

その昔ジャストシステムがヘルプ機能で訴えられたときも、そんなもんで特許が取れるのかと驚愕したものですが、今回の一件もかなりのてきとー特許ですね。データの扱い方だけで特許が取れてしまうというのは、今後のソフトウェアの発展に大きな障害となるに違いありません。まー控訴するそうなので、無効になるとは思いますけどね。

対抗するために、フリーソフト作家でどんどん機能をオープン化して、特許取れないようにするしかないんですかね。少しでも貢献できるように頑張ります。

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