2009年8月9日日曜日

裁判員制度について: 裁判官の怠慢ではないの?

裁判員が参加しての発の裁判が幕を閉じました。世間からも非常に注目されたので、今後の課題も色々出てきているとは思いますが、そもそも裁判員制度の導入には私は疑問があります。

裁判員制度の導入の目的は公式には以下のように記述されています。

裁判員制度Q&A

裁判員制度が導入されることで,どのようなことが期待されているのですか。

裁判員が参加することにより,裁判官,検察官,弁護人とも,まず国民に分かりやすく,迅速な裁判とするように努めることになります。また,法律の専門家が当然と思っているような基本的な事柄について,裁判員から質問や意見が出されることによって,国民が本当に知ろうと思っているのはどういう点なのかということが明らかになり,国民の理解しやすい納得のいくものになると思われます。

一言でいうと,裁判の進め方やその内容に国民の視点,感覚が反映されていくことになる結果,裁判全体に対する国民の理解が深まり,司法が,より身近なものとして信頼も一層高まることが期待されています。

しかし、そもそも今までの裁判の判決に国民が納得いかないのも、裁判に時間がかかっているのも、国民に知りたいことが伝わってないのも、「国民が参加すれば解決する」ことの理由にはなっていないと思います。裁判官がもっと真面目に仕事すればいいだけですよね。

私自身は裁判官になることに自体には抵抗はありません。会社休んで裁判に参加できるのですから、むしろうれしいくらいです。ですが、一般市民を参加させることで裁判が円滑になるというのはどうも理屈として納得できません。同じことを裁判官がすればいいだけです。繰り返しになりますが、国民が参加しなければ解決できない問題ではありません。

もう始まってしまったことに難癖付けても仕方ないのですが、どうも腑に落ちず、もやもやします :s

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