2009年3月29日日曜日

闇サイト共謀強盗殺人事件の地裁判決について: 自首をどう評価するか

3人で共謀して1人の人間を拉致、殺害しているのですから、死刑は私は妥当な判決だと思います。この際、闇サイトがどうのとか、計画性がどうのとかは関係ないですよね。何の罪もない人を殺意を持って殺したわけですから。しかも金目的で。

問題はその中の1人、首謀者の川岸被告にだけ無期懲役と言う判決が下ったことです。

当たり前に考えると今回の事件の首謀者なわけですから、3回ぐらい電気椅子にかけてやるのが普通だと思いますが、判決のポイントは「川岸被告が自首をしたことで事件の早期解決できたこと」です。

被害者感情を考えると、主犯だけ無期懲役というのは怒り心頭に発すことかと思いますが、一方で、自首した人間まで死刑にしてしまうと、今度は自首をしなくなってしまうのではないかとも思います。

川岸被告を擁護するわけではありません。一刻も早くこの世から消えてほしいです。でも自首をしたことで事件の解決ができたことも事実です。なので、苦肉の策で無期懲役という判決なのでしょうが、何ともむかむかする事件です。

今後裁判員制度が始まりますが、もし今回の様な事件の判決を決める場合、死刑でいいのでしょうか。私は自信を持って死刑と言いますが、それでそれ以降の犯罪について自首をすることが減ってしまうのも悩みどころです。

日本の懲役は終身刑でも、20年ぐらいすると仮釈放されてしまう可能性がありますので、「終身刑=死ぬまで監禁」ではありません(もちろん仮釈放しなければいいんですけどね)。日本もアメリカのように懲役250年とか作った方がいいですよね。そうすれば刑期の1/3(=仮釈放が認められる期間)でも80年以上ですから、ほぼ確実に社会から抹殺できます。しかし、

その間の受刑者の生活は税金で賄う

わけですから、それも間尺に合いません。(死刑制度反対の人は、今回の様な凶悪犯も我々の税金で死ぬまで面倒みてあげるべき、と思っているんでしょうね)

やっぱり凶悪犯は自首しても死刑ですよ。例えそれで自首しなくなったとしても、日本の警察は優秀ですから、捕まえられますよ。殺人事件の検挙率は96.5%ですから(平成19年)。

本音をもっと書きたいですが、このブログの趣旨に反するのでこの辺で自粛します。

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