2009年3月15日日曜日

進めば進むほど退化していく: セキュリティによる雁字搦め

最近は女子も若子もセキュリティ、セキュリティってうるさいですね。特に企業はその辺に敏感みたいで、会社によっては携帯電話やiPodの持ち込みも禁止になっているみたいですね。私の会社でもWindows Updateはもちろん、毎日PCのウイルススキャンを行い、定期的にセキュリティチェックと謳い30項目以上のチェックを自分と別の人が行いっています。PCのウイルススキャンはとても煩わしいですが、避けては通れない道なんでしょうね。でも何も業務時間内にやるよう強制する必要はないと思いますけどね。

我慢ならないのはUSBポートの使用禁止です。これによりUSBメモリの使用が事実上禁止されました。また、外付けHDDも利用できなくなりました。(USBメモリも外付けHDDも、然るべきところに申請を出せば使えますので、ちゃんと申請すればいいんですけどね。)

これにより、打ち合わせに出るときに持ち出したノートPCに、あとからファイルを入れるということができなくなりました。会議室にLANがあればいいのですが、全部の会議室にあるわけではないので。仕方がないので、追加資料は人数分紙に印刷して持っていきます。とても不便です。

USBだけではありません。重要ファイル(?)が置いてあるサーバはネットワーク的に独立していて専用端末からしかアクセスできません。おかげでそこへファイルを置くためにいちいち移動をしなければなりません。大変不便です。

紙に印刷とか、作業毎に端末間を移動とか、時代を退行しているとしか思えませんよね。会議室にLANを引けなくても、無線LANにすればその場で共有できますよね。ネットワークを分離しても、結局作業をするために自分のPCにデータを持って行って作業をするんだから意味ないですよね。

こういうセキュリティ関係の制限は、ルールを守る善良な社員ほど被害を受けるんですよね。DRMによる音楽データのコピー禁止と同じですよね。ルールを守らない人はどんな制限しても守らないのです。

そもそもUSBメモリの禁止は
  • 紛失しても情報漏えいしない
  • ウイルスを持ち込ませない
という要件が満たせればいいので、USBメモリ接続時の自動起動(autorun)を停止して、使用するときに(パスワードもしくは電子署名で)認証するようにすれば済む話です。自動起動さえしなければ知らず知らずにウイルスを持ち込むことはないですし、仮に手動で持ち込んだファイルが感染しているかもしれない、というのならメールの添付ファイルも同じなわけですから、USBメモリだけ禁止する意味はないはずです。(もちろん「会社のデータは持ち出し禁止」というルールがある上の話ですよ)

しかし、ルールを破って会社のデータを持ち出し、家のPCからWinny経由で世界中に情報漏えいさせる人のことまで会社が考えなければならない、という点が難点ですね。一度漏えいしてしまうと、どんなに犯人を罰したところで、情報は戻ってきませんからね。ルールを破った人だけの問題にとどまらないところが蒟蒻ゼリー事件とは違うところですね。悩ましい。。。

とにかく、情報漏えいを恐れるあまり、仕事の効率を下げるような雁字搦めの繰り返しは止めてく欲しいです。止めてください :(

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